【特集記事】
私立小学校の選択ではその出口、つまり終着点はどこなのかを見極めて選ぶ必要があります。
なぜなら私立小学校には小学校だけで終わるところ(小学校単独型)や中高付属のところ(中高付属型)、それに大学付属のところ(大学付属型)など、3つのパターンがあるからです。
これを分かりやすく言いますと次のようになります。
<①大学付属型>
私立小学校(受験)⇒私立中学校⇒私立高等学校⇒私立大学。
<②中・高付属型>
私立小学校(受験)⇒私立中学校⇒私立高校。
<③小学校のみ>
私立小学校だけで終わり、中学からはすべて受験になります。
さきほど出口(終着点)が異なる私立小学校の3つのパターンを挙げましたが、ここではそれぞれの特徴を見てみましょう。
<①大学付属型>
いわゆる大学のブランド力が物を言うタイプの私立小学校で、慶応義塾幼稚舎、早稲田実業初等部、青山学院初等部などがあります。
こうした学校にはその大学出身の保護者が多い傾向がありますが、大学の魅力が高いほど他校出身の保護者も多くなります。
なおこのパターンに入る私立小学校でも成蹊や成蹊学園は、このところ他大学への進学が多くなっており、その意味では「中高付属」に分類した方がいいかもしれません。
<②中高付属型>
大学受験を前提とした中高一貫の私立小学校で、誠心女子学院、東洋英和女学院、白百合学院などがこのパターンに入ります。
このパターンの小学校は中学が高偏差値であるほど人気が高まる傾向があります。
女子系の学校にこのパターンが多いのも特徴の一つと言えます。
<③小学校単独型>
小学校だけしかないため、卒業生のほとんどが中学受験に臨みます。
したがって中学受験に対しては豊富なデータを揃えています。
このパターンの学校には国立学院(国立市)、精華(横浜市)、宝仙学園(東京中野区)などがあります。
なお板橋区の淑徳は、このところ中学への進学者が増加する傾向にあり、「中高付属型」へと変化している兆しが見えています。